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タイのガスタービン高温部品補修工場が竣工 アジア地域の需要に対応
タイ国電力公社(EGAT)、三菱商事との合弁事業

発行 第 5076号
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 三菱重工業が、タイ国電力公社(Electricity Generating Authority of Thailand:EGAT)および三菱商事と合弁で、バンコク近郊のナワナコン工業団地に建設を進めていたガスタービン高温部品の補修工場が26日、竣工した。合弁の現地法人であるEGAT Diamond Service Co., Ltd.(エガットダイヤモンドサービス)が運営するもので、これにより、ガスタービンに関するメンテナンス・サービスの充実をはかって、有望市場であるタイをはじめアジア地域全体の需要に迅速に対応していく。

【竣工した「エガットダイヤモンドサービス」のガスタービン高温部品補修工場】
 現地では同日、これを記念して開所式が開催され、EGATのスタット・パッタマシリワット(Sutat Patmasiriwat)総裁をはじめとする地元関係者多数のほか、当社から福江一郎取締役らが出席した。

 新工場は敷地面積約2万4,000㎡、建屋面積約9,000㎡。最新の各種溶接設備やコーティング設備、検査設備などを導入しており、ガスタービン燃焼器部品の補修から手掛けて、動静翼の補修などへと順次業務を拡大していく。

 EGAT Diamond Serviceは、2009年11月に合弁で設立されたガスタービン高温部品の補修会社。資本金は約6億バーツ。
 EGATは、国内発電容量の約半分を所有・運営する同国最大の発送電事業者。当社の主要顧客でもあり、同公社が所有する大型ガスタービンのうち約半分が当社製であるなど、協業のメリットが追求しやすいことから、合弁事業を推進している。

 ガスタービンは、毎年の定期点検ごとに、運転で損耗しやすい高温部品の点検や補修・交換が必要で、納入数の増加に伴って世界的に補修需要が増加する傾向にある。
 これらの需要を着実に獲得していくためには、海外有力ユーザーとの協業をはじめ、各地域の顧客に密着した事業体制を構築することが不可欠となっていた。今回の新工場建設はこれらに本格的に対応するもので、短納期化などの市場ニーズを満たして、アジア市場攻略の一翼を担っていく。

 EGAT Diamond Serviceは新工場竣工を機に、EGATの持つ優れた運転ノウハウと当社の高い技術力を合わせて補修技術の更なる向上を目指していく方針。当社は、EGAT、三菱商事とともにこの新工場を支えつつ、新規納入からアフターサービスまでの一貫したフォロー体制を整えて、タイおよびアジアで膨らむ大型発電設備市場へ一層積極的にアプローチしていく。

 開所式で握手するEGATのスタット総裁(左)と三菱重工の福江一郎取締役
【開所式で握手するEGATのスタット総裁(左)と三菱重工の福江一郎取締役】

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