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オーストリアENGEL社と業務提携、多材質樹脂成形機市場で主導権確立へ
三菱重工プラスチックテクノロジー

発行 第 4896号
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 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社(三菱重工プラテック、社長:佐藤 敏弥、本社:名古屋市中村区)は、オーストリアの樹脂成形機メーカーENGEL AUSTRIA GmbHと、材質が異なる樹脂を一体加工できる多材質成形機分野での業務提携に合意した。三菱重工プラテックがENGEL社から、中型二材成形機の供給を受けて「三菱・ENGEL」ブランドで販売。多材質成形機分野における品揃えの拡充をはかり、多材質樹脂成形市場における主導権の確立を目指す。

 業務提携を受けて、三菱重工プラテックは近く、主に国内ユーザーに対するENGEL社製品の営業活動を始める。ENGEL社から供給を受ける、型締力1,000トン以下の中型の油圧式二材回転射出成形機について、三菱重工プラテックは、仕様の調整・受注から納入・据え付け・試運転、部品供給を含めたアフターサービスまでを一括して担当。国内市場に密着した多様なソリューション提供力を強化する。

 三菱重工プラテックは現在、電動の二材回転射出成形機で型締力1,450トンと3,000トンの大型・超大型機を製品化している。自動車部品メーカー大手や家電メーカー大手に納入実績を持つが、多材質樹脂成形に対する需要は型締力1,000トン以下の分野でも高まっており、世界最大の射出成形機メーカーとして、油圧式成形機で確立された技術を持つENGEL社の製品を導入することで、この需要に対して迅速に対応していく。

 ENGEL AUSTRIA GmbHは、射出成形機製造のほか、プラスチック成形関連製品事業を幅広く展開しているENGELグループの中核企業。本拠地をシュヴェルベルク(Schwertberg)に置き、世界70ヵ国以上に拠点を持つ。

 環境保全意識の高まりを背景に、自動車・家電業界を中心として、省エネ効果が大きい軽量化や製造工程の簡素化に向け、多材質樹脂成形に対するニーズが高まっている。すでに欧州では、自動車の天窓(パノラマルーフ)などの樹脂化で、多材質成形機の導入が本格化しており、日本でも2010年には採用が加速する見通し。

 両社は協業を順次発展させ、製品技術や販売網など互いの経営資源を効率的に活用、 多様なニーズに応じたキメ細かい顧客サービスに力を注ぐことにより、この新市場を優位に開拓・育成していく。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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