燃料集合体の流動特性に関する試験研究

燃料集合体は、ウランの核分裂により発生する熱を安全かつ効率的に冷却材に伝えるという役割に加え、制御棒を円滑に挿入させることによって原子炉を安全に停止するという役割を担っています。そこで、燃料集合体の改良・開発時においては、原子炉内の環境を模擬した流動条件下で燃料集合体が設計通りに機能することを確認するため、当社が保有する流水試験装置(MIRAI(注))を使用して次のような諸特性の実測評価試験を行っています。

  • 燃料集合体の圧力損失
  • 燃料バンドル内の流速分布
  • 燃料棒、燃料集合体の流動振動
  • 制御棒の挿入性
流水試験装置(MIRAI)の系統図
流水試験装置(MIRAI(注))の系統図
  • MIRAI:Mitsubishi Fuel Research and Development Hydraulic Facility